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JANコードとは?|バーコードの基礎知識

Sep 21, 2022

JANコードとは?|バーコードの基礎知識

バーコードの種類

バーコードは世界で100種類以上もあると言われてます。その中でも代表的なコードの1つ、JANコードについて詳しく紹介していきます。



JANコードとは?

JANコードは【Japanese Article Number】の略で、普段私たちが買い物する商品についているバーコードのことです。
ヨーロッパではEANコード【European article number】と呼ばれ、アメリカやカナダで使われているUPCコードと互換性のある世界共通の商品識別コードです。
JANコードをバーコードスキャナで読み取ると、どの事業者の、どの商品かという情報をレジに記憶することができます。



JANコードのデータ構成

JANコードは13桁で構成される標準タイプと8桁で構成される短縮タイプの2種類あります。
2種類とも構成は同じで、左から順にGS1事業者コード、商品アイテムコード、チェックデジットの数値で作られます。



JANコードの作成手順



①GS1事業者コードの申請/作成
JANコードはGS1事業者コードの作成が必ず必要です。
製造メーカーや商品を所有している事業者がホームページからGS1 Japan(流通システム開発センター)へGS1事業者コードの申請を行い(申請書による申請も可能)、申請料を納めます。
申請後、流通システム開発センターは他のコードと重複しない固有のコードを事業者に貸与します。
GS1事業者コードの有効期間は3年となるためそれ以降は更新が必要となります。

②商品アイテムコードの設定
GS1事業者コードが貸与されたら事業者自身で商品毎にアイテムコードを設定します。
貸与されたGS1事業者コードの桁数が9桁の場合、アイテムコードは3桁(001~999)で設定し、 GS1事業者コードが9桁の場合、アイテムコードは5桁(00001~99999)で設定を行います。
※アイテムコードは001/00001から順番に設定することを推奨します

③チェックデジットの計算
チェックデジットはコードの最終桁にある数値です。
JANコード読み取り時の誤読や入力ミスを防ぐ役割があります。
チェックデジットはJANコードの数値から計算を行いますが、印刷会社/バーコード生成ソフト/GS1 Japanのホームページなどから設定することを推奨します。

④JANコードの印刷
JANコードの印刷は基本的に印刷業者へ依頼を行います。
各事業者自身でプリンターを用意して印刷も可能ですが、JIS規格に沿ったサイズや品質に適合している必要があります。
規格に合わないことで店舗に並んでからバーコードスキャナで読み取れない/誤読するなどの問題を防ぐためにも、 まずは印刷会社の利用を推奨します。

ソースマーキング


ソースマーキングとは製造元や販売元が商品の製造または出荷段階で商品の包装や容器にJANコードを印刷することをいいます。
私たちが良く目にするスーパーやコンビニにある商品のほとんどはソースマーキングされています。
ソースマーキングするには事前にGS1事業者コードの申請/登録を行う必要があります。



インストアマーキング


生鮮食料品(野菜や肉など)は、個々の重さによって値段が異なります。
その場合、店舗独自のマーキングが施されたバーコードラベルが貼り付けられています。
このように、店舗のみで使用されるコードをインストアマーキングといいます。
GS1事業者コードを登録する必要はなくデータの構成を自由に設定することができるため、価格情報などを格納するケースもあります。
ただし、国別コードに対応する最初の2桁は通常のJANコードと区別するため20~29を使用することが決められています。



JANコードのメリット

JANコードを利用するメリットはたくさんありますがその中でいくつか紹介します。

■実店舗のメリット
どこの事業者の何の商品が売れたというデータが残るため、在庫管理や売り上げ管理が簡単にできます。
例えばコンビニなどの狭い店舗では余分な在庫は持てませんが、売り上げデータから必要分仕入れを予測することができます。

■EC(Electronic Commerce)のメリット
最近ではECの領域でJANコードの活用が進んでおり、Amazonでは商品出品の際、JANコードの登録が必要となります。
ネットで商品を検索する際、固有の商品番号であるJANコードをスマートフォンで読み取り、検索するユーザーも増えていることから、 商品の検索ヒット率が向上する可能性があります。

■海外販売のメリット JANコードはアメリカ、カナダのUPC、ヨーロッパのEANと互換性があるので、全世界で利用できる共通コードです。
そのため海外販売する際にも固有の番号として重複することなく使用することができます。
JANコードの先頭2桁は国別コードを表すため、越境ECでは45/49で始まるJANコードは日本の商品としてブランド力が高まり良く売れる結果も出ています。


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