ポカよけの種類|どの工程に導入すべき?
製造現場などで発生する人為的なミス、通称「ポカミス」。そんなポカミスを防止するための仕組みをポカよけと呼びます。 大がかりなシステムを用いたポカよけから、明日からでも行える簡易的なポカよけまで、今日のポカよけ方法は多岐に渡りますが、大きく3つの工程でポカよけが行われています。いずれもポカミスの予防や発見に繋がるため、それぞれの方式について詳しく見てみましょう。
作業工程前のポカよけ(発生前対策)
商品の製造や組立などの作業過程前の業務を見直し、作業の根本的な問題点について対策を図るものです。作業工程前のポカよけの例としては、入荷予定の部品と実際に入荷した部品が合っているか、作業開始前に照合を行う、といったポカよけです。これにより、ポカミスが発生する前に原因となる問題を見直し、解決できます。 頻繁に起こりやすいポカミスを減らし、作業を効率的に進めることが可能となります。
作業中のポカよけ(発生中対策)
作用工程の中にポカミス防止のためにポカよけ工程を組み込んでしまうこともよく行われています。ポカミスが発生したタイミングでアラートを通知し、その都度作業者に気付きを与える仕組みです。アラートが鳴ったら作業途中の工程をチェックし、問題のある商品を取り除きます。
作業後のポカよけ(発生後対策
作業直後に最終確認の位置付けでポカよけを行います。銘板ラベルの張り間違えや、出荷梱包の確認など、不良品の混入や出荷ミス防止など最後の砦として食い止めます。
ハンディターミナルを活用したポカよけ導入
現場のポカミスを“人間”だけで防止するのは極めて難しい取り組みとなります。作業メモを残したり、複数回チェック・複数人チェックを行うなどの方法はありますが、完全にミスを防止することは困難です。そんな人間のミスを防止するには、忠実に判定や作業を行う機械化が最も有効です。機械にとっては、人間が苦手とする細かな差異の識別や、膨大な情報の中から必要なものだけを認識する、などの作業を正確に行うことができます。 ハンディターミナルを用いることで、人間が間違えやすい英数字の文字列、また判別ができないバーコードや2次元コードを正確に読み取り、製品や荷物を識別できます。ハンディターミナルは、さまざまな情報を比較照合でき、作業者に正確な情報を提示することが可能です。
ハンディターミナルを活用したポカよけのメリット
ハンディターミナルを活用したポカよけには、さまざまなメリットがあります。
メリット・その❶|導入スピード
ハンディーターミナルを活用したポカよけの導入のメリットとして一番にあげられることは導入スピードの早さです。導入用途や導入現場に限らず、ハンディーターミナル単体で動作するポカよけアプリにより、機器を導入してからすぐにポカよけを行うことができます。
メリット・その❷|入庫作業のミス防止や、類似品の取り間違えの削減
ハンディターミナルを活用することで、バーコードやQRコードなどの二次元コード、またOCR(文字読み取り)で管理を行うことができるため、入庫場所の間違えや、類似製品の取り間違いなどのミスを防ぐことができます。ベテラン作業者だけでなく慣れていない作業者であっても、複数の類似商品の中から該当商品を確実に選ぶことができるでしょう。
メリット・その❸|棚入れ作業時に目視ではなくバーコードで管理できる
ハンディターミナルは、商品の棚入れ作業の際のポカよけにも役立ちます。目視のみで棚入れ作業を行うと、どうしてもポカミスが発生しやすくなります。しかし、ハンディターミナルがあればバーコードで商品を管理できるため、ポカミスを防ぐことが可能です。棚と商品の両方にバーコードがついているので、万が一ポカミスがあった場合でも、早期発見につながります。
メリット・その❹|作業データを保存可能
ハンディターミナルは読み取ったデータを保存できるため、作業時間や正誤実績を、一旦ハンディターミナルに保存しておくことが出来ます。その後、PCにデータを転送することで、作業者毎の作業効率を確認したり、ポカミス撲滅を目指した業務の見直しなどの分析の助けとなります。
ポカよけ for Android(アンポカ)のご紹介
ポカよけ for AndroidはHoneywellのハンディーターミナルで使用することが出来るポカよけ・アプリです。かんたん操作ですぐにご利用いただくことができるため、ものづくりの現場や物流現場はもちろんのこと、さまざまな業界でポカよけを導入することが可能です。