バーコードの種類
バーコードは世界で100種類以上もあると言われてます。その中でも代表的なコードの1つ、ITFコードについて詳しく紹介していきます。
ITFコードとは?
ITFは、インターリーブド2of5(Interleaved Two of Five)の略で、 輸送、包装、荷役、保管と言った集合包装商品コードを表示するために開発された物流統一シンボルであり、主に段ボールや箱に印刷されています。
国際標準ではGTIN(ジーティン)14と呼ばれ、米国のUCC-SCSやヨーロッパのEAN-DUNの物流統一シンボルと互換性があります。
ITFコードのデータ構成
ITFコードは5本のバー(スペース)で1文字を表わすことが基本のデータ構成となります。(5本の内2本が太いことから2of5と呼ばれています)
ITFコードの種類
ITFコードは、標準バージョンの”ITF-14”とアドオンバージョンの”ITF-6”の2種類があります。
ITF-14:標準バージョン
標準バージョンは14桁で構成されており、JANコードの先頭に1桁の”物流識別コード”が付加されたものとなります。
※チェックデジットの値はITF-14とJAN13では異なります
ITF-6:アドオンバージョン
アドオンバージョンは6桁で構成されており、梱包の重さを表示するためのコードです。
個々の箱ごとに重量や価格が異なる商品が対象となりITF-14とセットで使用されます。
ITFコードのメリット
ITFコードの一番のメリットは仕分けなどを行う時の作業効率向上です。
ITFコードは同じ製品が梱包されたダンボールなどに使用されて個々に荷物の中身を識別できるバーコードのため、
取引先は工場から送られてきた商品のITFコードを読取ることにより、段ボールを開けて確認しなくても中身の商品情報を確認することができます。
他にも他のコードに比べて同じサイズならより情報多く入れることができ、同じ桁数であればより小さなバーコードを作ることができるためより狭いスペースに使えることができます。
そしてバー幅が広くなればバーコードリーダが非常に読みやすくなるため、長距離にも対応が可能です。
ITFコードのデメリット
ITFコードはメリットの多いバーコードですが、構成上、桁落ちが発生しやすいというデメリットがあります。
桁落ちとは、データの一部が欠けてしまう現象のことで、例えば”14512345678903”というバーコードデータを、”14545678903”のように桁が落ちることを言います。
Honeywellのスキャナは桁落ちや誤読防止のための設定に対応するスキャナもあるため、現象が発生次第ご気軽にご相談ください。
ITFコードの表示位置
ITFコードは表示位置がJISで規定されているため、規定に沿った位置への印刷が必要となります。
規定された理由としては物流の自動化/システム化に向けたものであり、実例を挙げるとソーター、コンベアライン、自動倉庫などで活躍しています。
表示位置としては、バーの下端から底面までは32mm±3mmの範囲で、水平方向どちらかの端からベアラバーまでは19mm以上の距離が必要です。
ITFコードの読み取りに最適なバーコードリーダー
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