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ワイヤレス・バーコードリーダーの選び方

Sep 30, 2022

ワイヤレス・バーコードリーダーの選び方

ワイヤレス・バーコードリーダーとは?

ワイヤレス・バーコードリーダーとは、Bluetooth®をはじめとした無線通信技術を搭載したバーコードリーダーです。一般的にワイヤレス・バーコードリーダーはリチウムイオン・バッテリを搭載しており、ケーブル接続をせずに使用することが可能です。有線バーコードリーダーに比べ、ケーブルの煩わしさがないため取り回しができ操作性に長けているため、現場の作業効率UPが期待できます。



ワイヤレス・バーコードリーダーの種類

ワイヤレス・バーコードリーダーには主に4つの種類があります。

  • 汎用ワイヤレス・バーコードリーダー
  • 工業用ワイヤレス・バーコードリーダー
  • ポケット・バーコードリーダー(コンパニオン・スキャナ)
  • ウェアラブル・バーコードリーダー


ワイヤレス・バーコードリーダーはどこで使われている?

製造現場や物流現場などでは以前からワイヤレス・バーコードリーダーは採用されてきましたが、近年ではタブレットやスマートフォンなどのスマートデバイスを業務用途で利用する現場が増えてきました。スマートデバイスはパソコンと違いUSBポートが十分に搭載されていない機器が多いことや、作業現場を動きながら使用することもあるため、スマートデバイスとの接続して使用する際にワイヤレス・バーコードリーダーが増えてきました。



ワイヤレス・バーコードリーダーの注意点

ワイヤレス・バーコードリーダーを導入する検討する際に知っておくべき注意点がいくつか存在します。

【Bluetooth®の安定性】
操作性に長け、ケーブルのわずらわしさから解放されるワイヤレス・バーコードリーダーですが、現場環境によりBluetooth®接続が安定せず、データ転送がうまくいかないといったトラブルの元となることがあります。特に廉価なワイヤレス・バーコードリーダーはBluetooth®の接続トラブルが重なり、その都度現場の業務を止め、再設定を行わなければいけないといったような、見えづらい損失が発生しがちです。本導入の前に実際の機器を用いて動作検証を行うことを推奨しております。

【Bluetooth®の同時接続台数】
一般的なワイヤレス・バーコードリーダーでは、Bluetoothの接続は1つのデバイスに対して1台のバーコードリーダーしか接続できません。物流倉庫や製造現場では1つのデバイスに対し、複数台のワイヤレス・バーコードリーダーを接続したい場合があります。Honeywellのバーコードリーダーであれば最大7台の同時接続が可能な専用のBluetoothアクセスポイントがあるため、複数台の同時接続での運用をする場合に最適です。もっと多くの機器を同時に接続したい場合や、物流倉庫の中心部となるソーター付近で電波の混戦がある場合などは、Wi-Fiインターフェースを搭載したワイヤレス・バーコードリーダーを選択する必要があります。

【バッテリの劣化】
リチウムイオン・バッテリはスマートフォンなどに搭載されているバッテリで、電池容量の劣化が必ず起こります。使用環境や頻度に影響を受けますが、スマートフォンなどと同様に通常2-3年ほどで業務に影響を与えるレベルでの電池容量の低下が見込まれます。バッテリ劣化などの情報は現場からは声が上がりづらいため、見えづらい機会損失や生産性低下の一例となります。そういった現場の問題を解決するために、Honeywellではリチウムイオン・バッテリではなく、スーパーキャパシタを搭載したワイヤレス・バーコードリーダーのラインナップがあります。スーパーキャパシタはコンデンサの一種で一時的に電力を溜めこみワイヤレスで利用することが出来るため、ワイヤレス・バーコードリーダーとしての操作性を保持しながら、リチウムイオン・バッテリの劣化の心配がありません。


ワイヤレス・バーコードリーダーの選び方

ワイヤレス・バーコードリーダーを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「3つのポイント」をご紹介します。

その①|ワイヤレス通信距離<Bluetoothチップの性能>
ワイヤレス通信の距離は、バーコードリーダー本体のBluetoothチップの性能と、接続元となるデバイスが持っているBluetoothチップの性能によって決まります。 バーコードを読み取った際に接続先のデバイスとどれだけ距離があるかが一つの機器選定のポイントとなります。一般的なワイヤレス・バーコードリーダーにはClass2と呼ばれる規格上10m以内のデータ通信が行えるBluetoothが搭載されています。 製造現場や物流現場などでは10m以上離れたデバイスにデータを転送する必要があることも多く、その場合はClass1と呼ばれる規格上100mまでデータ通信が行えるBluetoothを搭載したバーコードリーダーを選ぶ必要があります。 *どちらのBluetoothであっても、通信距離は参考値となり実際の現場では電波干渉や遮断物などにより、通信距離が規格の半分以下となることが多くあります。本導入前に実際の機器でお試しいただくことを推奨します。

その②|形状・サイズ
現場環境や用途によって形状・サイズを選びましょう。読み取り回数が多い場合は、ガングリップ呼ばれる形をした汎用ワイヤレス・バーコードリーダーや工業用ワイヤレス・バーコードリーダーがおすすめです。一方でタブレットなどと接続する場合は手のひらサイズのポケット・バーコードリーダーが良いでしょう。物流現場などでは両手が自由に使えるウェアラブル・バーコードリーダーが近年の主流となっています。

その③|落下性能・防塵防水性能
物流現場や製造現場では、利用用途に限らず、落下性能や防塵防水性能といった堅牢性・環境性能が高い耐久性に優れたワイヤレス・バーコードリーダーが採用されます。 耐久性が高いということは機器を長期間に渡り使用できるだけでなく、破損などの機器故障を防ぐことで現場の運用を止めず、機会損失などの見えづらいコストを削減することにも期待できるためです。

Honeywellのバーコードリーダー

ワイヤレス・バーコードリーダーを始めとした豊富なラインナップを誇るHoneywellのバーコードリーダーは、世界中のビジネス現場で採用されています。弊社では運用に合わせた製品の選定サポートから、ご評価用デモ機の手配、導入後のサポートまで一貫して行っております。あらゆるコードを瞬時に読み取るHoneywellのバーコードリーダーをお試しください。