バーコードの種類
バーコードは世界で100種類以上もあると言われてます。その中でも代表的なコードの1つ、DataMatrixについて詳しく紹介していきます。
DataMatrixとは?
Data Matrix(データマトリックス)は、アメリカを中心に普及している2次元バーコードで、日本ではデータコード(Data Code)とも呼ばれております。
DataMatrixのデータ構成
DataMatrixのデータ構成は正方形もしくは丸の白と黒のセルの組み合わせで作られており、ファインダパターンがL字でその反対側にタイミングパターンがマーキングされていることが特徴です。
形は正方形もしくは長方形の2種類があります。
DataMatrixの運用事例
非常に高い情報密度(小さいなスペースへの印字)であること、低いコントラストでも読取りが可能という点から電子部品、基板や機械部品、医療器材などへのダイレクトマーキングでの使用実績が多いバーコードです。
DataMatrixのメリット
DataMatrixは製造業で使われる主流のバーコードで、世界中でスタンダードとなっております。
そこで、なぜQRではなくDataMatrixが使われるのか、そのメリットを3点紹介します。
メリットその①|印字の最小サイズ
QRコードの最小サイズが21×21セルに対してDataMatrixは10×10セルサイズであるためデータ量によってはQRコードより面積を小さくすることができるため、限られたスペースでも必要な情報を格納することができます。
メリットその②|ダイレクトマーキングのしやすさ
DataMatrixがダイレクトマーキングでの使用実績が多い理由の1つとして、マーキングのしやすさにあります。
ダイレクトマーキングはセルを四角に塗りつぶすのは非効率なため丸い印字が好ましく、
DataMatrixのセルは円形でも表現できることから、DPM(ダイレクトパーツマーキング)の読取りとして多く利用されています。
メリットその②|薄いコントラストの読取り
DatamatrixはQRコードに比べて、より薄い印字に対しての読取りができるため、背景色とのコントラストが取りずらいものに対しても利用されています。
DataMatrixの種類
DataMatrixは正方形と長方形の形があり、正方形はECC000~ECC140までの古いバージョンとECC200という新しいバージョンの2種類あります。
古いバージョンはECC000/ECC050/ECC080/ECC100/ECC140の5種類が存在し値が大きくなるにつれて、誤り訂正率が大きくなります。
ECC000~ECC140それぞれの誤り訂正率
- ECC000:0%
- ECC050:2.8%
- ECC080:5.5%
- ECC100:12.6%
- ECC140:25%
問題となっていた、歪みに対する認識率低下の問題解決と、より大容量のデータに対応できるように開発されたバージョンとなります。
古いバージョンと新しいバージョンの見分け方は1辺のセルを確認することにより可能で、1辺のセルの数が奇数の場合は古いバージョンで偶数の場合は新しいバージョンとなります。
※現在ではほとんどのDataMatrixはECC200の新しいバージョンが使用されています
DataMatrixの読み取りに最適なバーコードリーダー
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